File-chdir-0.06 > File::chdir

名前

File::chdir - より機能的なディレクトリ変更

概要

  use File::chdir;

  $CWD = "/foo/bar";     # これで/foo/barに入ります
  {
      local $CWD = "/moo/baz";  # これで/moo/bazに入ります
      ...
  }

  # /foo/barにいます!

説明

Perlのchdir()はとても、とても、とってもグローバルであるという残念な 障害を抱えています。あなたのプログラムのどこかでchdir()を呼ぶか、 あなたの使うライブラリのいずれかがchdir()を呼ぶと、プログラム全体の 現在の作業ディレクトリを変更します。

あー、ムカつく!

File::chdirは代替方法、$CWDと@CWDを提供しますこの2つの変数は chdir()、File::SpecそしてCwdの能力全てを結合しています。

$CWD

chdir()とCwdの代わりに、変数$CWDを使ってください。

    use File::chdir;
    $CWD = $dir;  # chdir($dir)のようなもの!
    print $CWD;   # 現在の作業ディレクトリを出力

これはローカル化することができます、そしてそれは正しく動きます。

    $CWD = "/foo";      # この外では /foo
    {
        local $CWD = "/bar";  # ここでは/bar
    }
    # この外では/foo!

$CWDは常に絶対パスを返します。

$CWDと通常のchdir()は一緒にうまく機能します。

@CWD

@CWDは現在の作業ディレクトリを配列で表します。パスの中のそれぞれの ディレクトリが配列の要素になります。これによりディレクトリを扱うことが より簡単になることがよくあります。そして 移植可能なコードにするため、 File::Spec->splitpathFile::Spec->catdirをいじくり 回す必要がありません。

  # chdir("/usr/local/src/perl")と同様
  @CWD = qw(usr local src perl);

pop, push, shift, unshift そして spliceの全てが機能します。popとpush が おそらく最も便利でしょう。

  pop @CWD;                 # chdir(File::Spec->updir)と同じ
  push @CWD, 'some_dir'     # chdir('some_dir')と同じ

@CWD と $CWD は両方とも一緒にうまく機能します。

注意 perlバグにより@CWDをロカール化することはできません。 回避するためには"バグと警告"をご覧ください。

使用例

(これらの使用例では簡潔にするためuse File::chdirを省略しています)

ここでchdirの代わりに$CWD:

    $CWD = 'foo';           # chdir('foo')

それからCwdの代わりに.

    print $CWD;             # use Cwd;  print Cwd::abs_path

zshスタイルcd foo barを使うことさえも出来ます

    $CWD = '/usr/local/foo';
    $CWD =~ s/usr/var/;

それをローカル化したければ、確実に括弧が正しくしてください

    {
        (local $CWD) =~ s/usr/var/;
        ...
    }

これはプログラムをどこか変なディレクトリに入ったままにしない 行儀のよいサブルーチンを書くのにとても便利です:

    sub foo {
        local $CWD = 'some/other/dir';
        ...あなたの仕事をします...
    }

それは同等のものより、かなりシンプルです:

    sub foo {
        use Cwd;
        my $orig_dir = Cwd::abs_path;
        chdir('some/other/dir');

        ...あなたの仕事をします...

        chdir($orig_dir);
    }

File::Specを使う必要もなく、クロス・プラットホームな方法で ディレクトリ階層を上がったり下ったりしたいとき、 @CWDは手軽です。

    pop @CWD;                   # chdir(File::Spec->updir);
    push @CWD, 'some', 'dir'    # chdir(File::Spec->catdir(qw(some dir)));

親ディレクトリを簡単に変更することができます:

    # /some/dir/bar/mooから/some/dir/foo/mooへchdir
    $CWD[-2] = 'foo';

バグと警告

local @CWD@CWDをローカル化しません。これはPerlのバグです。 タイされている配列をローカルかできないのです。回避方法として$CWDを ローカルすることは、実際上@CWDをローカル化します。

    {
        local $CWD;
        pop @CWD;
        ...
    }

注意

%CWDは何をすべきでしょう?ボリュームを持っているものとか?

    # C:\Program Files\Sierra\Half Lifeへのchdir?
    $CWD{C} = '\\Program Files\\Sierra\\Half Life';

作者(=AUTHOR)

Michael G Schwern <[email protected]>

ライセンス(=LICENSE)

Copyright 2001-2003 by Michael G Schwern <[email protected]>.

This program is free software; you can redistribute it and/or modify it under the same terms as Perl itself.

See http://www.perl.com/perl/misc/Artistic.html

歴史(=HISTORY)

私はローカルなchdirのために働きたかった。でもp5pは違っていた。 私は私自身を止めたのか?いいや違う!ドイツが真珠湾を爆撃した後、 我々は諦めだろうか?(訳者注:原文は"Did we give up after the Germans bombed Pearl Harbor?" 真珠湾はドイツに爆撃された歴史って...) 断じて、そんなことはない。

Abigail そして/あるいは Bryan Warnock が$CWDのことを提案してくれた。 どちらだったか忘れてしまった。彼らは正しかった。

chdir()の上書きは0.04ではずされました。

参考資料

File::Spec, Cwd, "chdir" in perlfunc

翻訳

川合孝典([email protected])